「漆黒の月」という小説を知っていますか
中沢啓治の「はだしのゲン」や井伏鱒二の「黒い雨」など、広島の原爆は漫画や小説で数多く描かれています。それに比べて長崎原爆を扱った作品はあまり多くありません。
今年の4月に刊行された「漆黒の月 長崎原爆投下からの九日間」は、被爆二世の森成人さんが父と叔母の証言を基に、1945年8月9日からの長崎での一家族の運命を克明に描いた小説です。
この作品は一昨日(5月29日)の「長崎新聞」に大きく取り上げられました。森さんは東京に住んでいますが、近々、長崎へ帰って取材を受けると言ってます。地元では注目され始めているようです。私も何人かに読んでもらったのですが、感動したと言われました。
この本の刊行を強く望んだのは、長崎に住んでおられる森さんのお母さまでした。お父さまは亡くなられてますが、夫の体験を多くの人に知ってほしいと本を手にして勢力的に動いているそうです。戦争、原爆の記憶を風化させてはいけないという体験者の方々の、高齢になっても力を振り絞っての行動や発言には頭が下がります。
この本は多くの人に読んでもらいたいと思っています。定価は1200円+税です。アマゾンに注文すれば、すぐ手に入れることができます。よろしくお願い致します。
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