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2018年7月 3日 (火)

宗教と科学は相容れない?

 日本のキリスト教徒は宗教を信じる人のなかで1,1%しかいないそうです。したがって宗教法人に課税されたら、ほとんどの教会が成り立たなくなると、ある信徒に聞いたことがあります。最もこの統計をまともにとると宗教を信じる日本人は総人口の1、5倍になるそうですので、あまり正確とは言えないようですが。

 それでも聖書を読み、創造主を信じて、毎週日曜日には教会へ行くというクリスチャンも当然多くみられます。残念なことに彼らに科学技術のことを話すと、うーんと言って何も言わず退いてしまうのがほとんどです。宗教と科学は相容れないのでしょうか。
 それなのにさんこう社は古谷圭一さんの「科学技術とキリスト教」の本をシリーズで出しています。「聖書の中の自然と科学技術」「中世キリスト教の自然と科学技術」の2巻が刊行済みで、3巻目も制作に入っています。著者の古谷さんは科学者として大学で長く教鞭を執られましたが、クリスチャンとしても活動されています。「近代日本の戦争と教会ー日本基督教団四谷教会史」(この本もさんこう社刊です)を読むと、関わりを持った教会の設立から解散までを丁寧に書かれているのがよくわかります。
 さんこう社は古谷さんの人柄に惚れて、「科学技術とキリスト教」の本を刊行しました。科学者なのに奇跡を信じているのか? 聖書の時代に科学技術があったのか? などキリスト教徒はもとより、キリスト教徒以外の人にも興味をもたせる内容です。このシリーズ本を読むと、西洋史の中で科学とキリスト教が実は密接な関係を持っていることがわかります。こういう本こそ図書館で置いてもらい、多くの人に読んでもらえたらと思います。もちろん、個人で買っていただければ、なおさらうれしいですが。

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